ヘッジファンド会社、ブリッジウォーター・アソシエーツの
グレッグ・ジェンセン共同最高投資責任者(CIO)
は、米連邦準備制度が過去数十年で最高水準まで金利を引き上げた昨年の金融市場の回復力に「感銘を受けると同時に驚いた」と、ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)年次総会で語ったうえ、一連の米利下げを想定した取引のリスクについて警鐘を鳴らした。
グレッグ・ジェンセン共同最高投資責任者(CIO)
は、米連邦準備制度が過去数十年で最高水準まで金利を引き上げた昨年の金融市場の回復力に「感銘を受けると同時に驚いた」と、ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)年次総会で語ったうえ、一連の米利下げを想定した取引のリスクについて警鐘を鳴らした。
ジェンセン氏は、インフレがすぐに低下し米金融当局がすぐに金利を引き下げると投資家が想定していることを反映した資産価格について懸念していると話した。
また、「インフレ鈍化が景気後退を伴わない緩和を可能にするという、完璧な状況を市場は織り込んでいる。ほとんど完璧なシナリオが想定されている」と指摘した。
短期金融市場では、米当局による今年6回の0.25ポイント利下げに加え7回目の確率50%余りを織り込んでおり、5月までに最初の利下げがあると見込まれている。
ブラックロックのフィリップ・ヒルデブラント副会長も、米連邦準備制度がインフレ目標を達成するのはそう簡単ではないとの見方を示した。