スイス東部のダボスでは15日、
世界経済フォーラムの年次総会(通称ダボス会議)
が開幕した。
世界の政財界のリーダーが集結し、地政学的な緊張から気候変動までさまざまな課題について討議するという。
国際資本が大きく関与している
温暖化問題
を俎上に乗せることが目的のひとつであるが、一方で、参加者の多くが
温室効果ガス排出量
の多いプライベートジェット機でダボス入りしている。
もともと、間国際資本から接的支援により資金が流れ込んでいる環境保護推進派からの批判の声が上がっている。
環境保護団体グリーンピースの依頼で行われた調査で、昨年は1週間のダボス会議期間中に現地の空港を発着したプライベートジェットは1040機で、これらの運航に伴う二酸化炭素(CO2)排出量は自動車35万台の排出量に相当する。
この週のプライベートジェットからの排出量は平均的な週の4倍に跳ね上がった。
グリーンピース欧州で運輸部門への働き掛けを担当する
クララ・マリア・シェンク氏
はメディアの取材で「気候問題解決への取り組みを訴えるフォーラムとしては、かなり偽善的に見える」と語った。
欧州の非政府組織「トランスポート・アンド・エンバイロメント(T&E)」によると、プライベートジェットは1時間当たりのCO2排出量が2トンと、欧州連合(EU)域内における1人の平均排出量の数カ月分に相当する。
また、旅客1人当たりの排出量は商用ジェット機の5倍から14倍、高速鉄道の50倍で、「旅客1人当たりや移動距離1キロメートル当たりで見れば、プライベートジェットは既存の移動手段の中で最も環境汚染がひどい」とグリーンピースのシェンク氏は話している。
グリーンピースの調査によると、昨年のダボス会議はフライトの半分以上が移動距離750キロ未満で、最短は21キロであり、「こうしたフライトの多くは数時間の電車による移動で代替可能だ」という。ただ、警備上の問題や費用などは度外視しての話だ。
ひとこと
スウェーデン人の環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリ氏の発言が取り上げられるが、移動や住居、衣服、食料などで利用されている化石燃料等が一切含まれない状況で活動しているのか?
特権的な立場で正義論を主張しても、裏にある事実には目をつぶっている。
国際資本の金のなる木ともいえる環境保護分野での取り組みも世界の地下資源から食料、ブランドなどあらゆる分野の利権が国際資本が専有している事実を棚の上にした議論でしかない。
スウェーデン人の環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリ氏の発言が取り上げられるが、移動や住居、衣服、食料などで利用されている化石燃料等が一切含まれない状況で活動しているのか?
特権的な立場で正義論を主張しても、裏にある事実には目をつぶっている。
国際資本の金のなる木ともいえる環境保護分野での取り組みも世界の地下資源から食料、ブランドなどあらゆる分野の利権が国際資本が専有している事実を棚の上にした議論でしかない。