欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーの
ビルロワドガロー・フランス銀行総裁
は9日、ラジオ・クラシックとのインタビューで、ユーロ圏のインフレ率はこの1年で大きく低下し、多少の変動はあるにせよ、トレンドは「明らかに下降」だと指摘した。
また、昨年7月以降のECBによる大幅な利上げが、特に基調的なインフレ率に影響を及ぼしていると続けた。
新たな物価高のショックに対応する必要がないのであれば、ECBの利上げは完了したことになるとの考えを示した。
ビルロワドガロー・フランス銀行総裁
は9日、ラジオ・クラシックとのインタビューで、ユーロ圏のインフレ率はこの1年で大きく低下し、多少の変動はあるにせよ、トレンドは「明らかに下降」だと指摘した。
また、昨年7月以降のECBによる大幅な利上げが、特に基調的なインフレ率に影響を及ぼしていると続けた。
新たな物価高のショックに対応する必要がないのであれば、ECBの利上げは完了したことになるとの考えを示した。
同総裁は「インフレに対する解決策は金利だ。楽しいものではないが、効果的であり、インフレ率を2%に戻すというわれわれのコミットメントを支えるものだ」と説明。ECBの「金利はサプライズや外的ショックがない限り、さらに上がることはないだろう」と述べた。
ただ、近い将来に金利が引き下げられる可能性は否定したうえ、遅くとも2025年までにインフレ率を目標の2%に近づけるとあらためて表明し、「利下げについて語るのは時期尚早」だが、「インフレ率が2%に戻ると誰もが確信したとき、利下げの日が来るだろう」と続けた。