米国金融機関大手JPモルガン・チェースのグローバル最高情報責任者のロリ・ビア氏は「当社がどのように生成人工知能(AI)モデルを作り上げ、どのようにコントロールし、どのような新たなリスクが想定されるか、規制当局が理解する手助けをしたい」とインタビューで説明。早い段階から取り組むことが極めて重要だと続けた。AIの試験プロジェクト第1弾について、制御に手落ちがないよう米規制当局と情報を共有し協力することで、規制の厳しい銀行業界でAIを採用するにあたり、ライバル行より一歩先を行きたい考えを示した。
1年前に「ChatGPT(チャットGPT)」がリリースされて以来、銀行はAI関連の人員を採用し、文書の要約や電子メール作成、ユーザーへの対応といった生成AIのテスト導入を始めた。
中でもJPモルガンの人材採用と行動は活発でジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は株主に宛てた年次書簡で、AIを「並外れた画期的なもの」と表現し、同行業務の「あらゆるプロセス」に組み込まれる可能性があると述べた。
中でもJPモルガンの人材採用と行動は活発でジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は株主に宛てた年次書簡で、AIを「並外れた画期的なもの」と表現し、同行業務の「あらゆるプロセス」に組み込まれる可能性があると述べた。
ビア氏はJPモルガンが現在、調査企業全ての決算概要の生成と、具体的な問題解決の手順を提示できるヘルプデスクにAIを応用する方向でテスト中だと明らかにした。
同氏はインド、バンガロール郊外の会議室からメディとのインタビューに応じ、「これまでに分かったことに基づくと、何らかの発表の準備が整うのは早くて来年上期になるだろう」と述べた。
JPモルガンは「IndexGPT」の商標登録を申請している。
この申請書には顧客に投資の助言を提供すると記されているが、ビア氏によればこれは単に申請であり、開発中の商品ではない。同行はまた、連邦準備制度理事会(FRB)当局者の講演内容を分析して政策シフトを検知し、トレードの手がかりを見つけ出すツールを開発した。
この申請書には顧客に投資の助言を提供すると記されているが、ビア氏によればこれは単に申請であり、開発中の商品ではない。同行はまた、連邦準備制度理事会(FRB)当局者の講演内容を分析して政策シフトを検知し、トレードの手がかりを見つけ出すツールを開発した。