石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が25−26日に予定していた会合は延期となった。サ
ウジアラビアが他のメンバー国の生産水準に不満を表明し、交渉が問題に突き当たったことが背景。
ウジアラビアが他のメンバー国の生産水準に不満を表明し、交渉が問題に突き当たったことが背景。
この延期の理由を明示せずにOPECがウェブサイトで「26日の予定だった閣僚会合は30日に開かれる見通し」を明発表した。
メンバー国の複数の代表から取材した情報よると、7月以降、日量100万バレルの追加減産を実施しているサウジは、他のメンバー国と生産水準について厳しい交渉を続けているという。
この交渉内容は非公開の協議内容だとして、代表らは匿名を条件にメディアに対して語ったもの。
メンバー国の複数の代表から取材した情報よると、7月以降、日量100万バレルの追加減産を実施しているサウジは、他のメンバー国と生産水準について厳しい交渉を続けているという。
この交渉内容は非公開の協議内容だとして、代表らは匿名を条件にメディアに対して語ったもの。
会合延期の可能性が報じられた後、原油相場は下げを拡大させた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は一時5.1%安となり
1バレル=74ドル
を割り込んだ。
背景として、米原油在庫が先週に870万バレル増加し、7月以来の高水準に達したことも相場を押し下げた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は一時5.1%安となり
1バレル=74ドル
を割り込んだ。
背景として、米原油在庫が先週に870万バレル増加し、7月以来の高水準に達したことも相場を押し下げた。
原油価格の見通しはますます弱まっており、生産削減で急速に需給が引き締まるとの期待とは裏腹に、原油価格は9月に付けたピークから18%下落している。
ロンドン市場では1バレル=80ドル前後で取引されており、来年の見通しは一段と弱く、OPECプラスが現在の政策を維持すれば、上期には供給超過になると見込まれる。
ロンドン市場では1バレル=80ドル前後で取引されており、来年の見通しは一段と弱く、OPECプラスが現在の政策を維持すれば、上期には供給超過になると見込まれる。