米連邦公開市場委員会(FOMC)が過去数十年で
最も積極的な利上げサイクル
を開始してから、16カ月が経過したが経済の好調が続いたままだ。
利上げがようやく終了した可能性があると、市場は安堵し次の投資先を求める動きが出ている。
最も積極的な利上げサイクル
を開始してから、16カ月が経過したが経済の好調が続いたままだ。
利上げがようやく終了した可能性があると、市場は安堵し次の投資先を求める動きが出ている。
米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で1240億ドル(約17兆4000億円)規模の「ピムコ・インカム・ファンド」を共同運用する
ダニエル・アイバシン氏
はそれはまだ決まっていないということを覚えておいた方が賢明だと指摘する。
ダニエル・アイバシン氏
はそれはまだ決まっていないということを覚えておいた方が賢明だと指摘する。
アイバシン氏はコントラリアン(逆張り投資家)ではなく、米金融当局が引き締めサイクルの終了に近づいているという幅広いコンセンサスに逆らうつもりはないと続けた。
インフレのデータが利上げを裏付ける内容となれば、FOMCは9月にも再び行動する可能性があると指摘し、その確率は「五分五分に近い」と付け加えた。
インフレのデータが利上げを裏付ける内容となれば、FOMCは9月にも再び行動する可能性があると指摘し、その確率は「五分五分に近い」と付け加えた。
FOMCが9月に金利を据え置いたとしても、利上げのリスクはしばらく残る可能性が高いと予想している。
理由としては、住宅ローン金利の急上昇にもかかわらず住宅市場の強さが続いていることを挙げた。多くの住宅所有者が
低い固定金利
を確保していることが強さの一因となっており、不動産価格の高騰は家賃に波及し続け、インフレ指標に上昇圧力をかける可能性があると続けた。
理由としては、住宅ローン金利の急上昇にもかかわらず住宅市場の強さが続いていることを挙げた。多くの住宅所有者が
低い固定金利
を確保していることが強さの一因となっており、不動産価格の高騰は家賃に波及し続け、インフレ指標に上昇圧力をかける可能性があると続けた。
なお、「インフレが当局目標を上回る状態が根強く続く可能性はある」とし、「従ってFOMCが実際に利上げを休止し、年内は金利を据え置いたとしても、これで終わりだと考えるのは危険だろう」と続けた。