4月の米新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は
68万3000戸(前月比+4.1%)
と2022年3月以来の高水準に増加、市場予想の66万5000戸を大きく上回った。
なお、前月は65万6000戸(速報値68万3000戸)に下方修正しており、調整範囲とも言える。
68万3000戸(前月比+4.1%)
と2022年3月以来の高水準に増加、市場予想の66万5000戸を大きく上回った。
なお、前月は65万6000戸(速報値68万3000戸)に下方修正しており、調整範囲とも言える。
住宅建設業者が中古住宅の限定的な在庫から引き続き恩恵を受けていることを示唆した。
新築住宅の販売価格は中央値で前年同月比8.2%下落し、42万800ドル(約5800万円)となった。
20年4月以来の大幅な下落で、価格低下に伴い販売が増えたことを反映した。
20年4月以来の大幅な下落で、価格低下に伴い販売が増えたことを反映した。
新築販売は22年半ばに数年ぶりの底を付けた後は増加傾向にあり、売りに出されている中古住宅の数が限定的なことが住宅建設業者に有利に働いている様子。
需要の緩やかな回復は住宅建設が経済全体の足を以前ほど引っ張っていないことを示した。
需要の緩やかな回復は住宅建設が経済全体の足を以前ほど引っ張っていないことを示した。
なお、住宅ローン金利が21年末の約2倍になっているにもかかわらず、中古住宅の在庫が不足しているため、住宅建設株は堅調に推移した。
住宅建設業者のセンチメント指数は、販売見通しへの楽観が強まっていることから、10カ月ぶりの高水準を維持している。
住宅建設業者のセンチメント指数は、販売見通しへの楽観が強まっていることから、10カ月ぶりの高水準を維持している。
地域別では南部がほぼ18%増と、昨年初め以来の速いペースで伸びた。中西部も増加した。
住宅在庫では4月末時点で売りに出されていた新築物件は43万3000戸と、前年同月比ほぼ変わらず。販売に対する在庫比率は7.6カ月と、1年ぶり低水準となった。
販売されたが未着工の物件(受注残を示す指標の一つ)は15万5000件と、この1年余りで最も多い。
住宅所有者は高い住宅ローン金利の環境下で自宅を手放すことに前向きになっておらず、未着工の物件が積み上がっている。
このため、新築物件の占める割合が拡大し、新築物件が住宅在庫全体に占める割合はほぼ3分の1を占めている。
このため、新築物件の占める割合が拡大し、新築物件が住宅在庫全体に占める割合はほぼ3分の1を占めている。
新築販売は購入契約の完了時点で算出される中古住宅よりも、タイムリーな指標であり、通常、住宅販売全体の10%余りを占め、契約時点で算出された数値比較で3倍にもなっており、投資目的といった見方もありバブルの可能性も出ている。
なお、4月の中古住宅販売件数は3カ月ぶり低水準であることから、住替えが出来ていない。