米国金融機関大手のモルガン・スタンレーの
ジェームズ・ゴーマン会長兼最高経営責任者(CEO)
は19日、モルガン・スタンレーの年次総会で「向こう12カ月の間にそうなるというのが、取締役会と私自身の見通しだ」と1年以内にCEOを退任する予定を発言し、「外部環境に大きな変化がなく、現時点ではそう見込んでいる」と続けた。
ジェームズ・ゴーマン会長兼最高経営責任者(CEO)
は19日、モルガン・スタンレーの年次総会で「向こう12カ月の間にそうなるというのが、取締役会と私自身の見通しだ」と1年以内にCEOを退任する予定を発言し、「外部環境に大きな変化がなく、現時点ではそう見込んでいる」と続けた。
ゴーマン氏は2010年初めにCEOに就任しており、今年1月には、後継の最終候補を3人に絞ったことを明らかにしていた。
後継候補について具体的な名前は挙げていないものの、共同社長を務めるテッド・ピック、アンディ・サパースタイン両氏、および投資運用責任者のダニエル・シムコウィッツ氏が有力候補とされている。
後継候補について具体的な名前は挙げていないものの、共同社長を務めるテッド・ピック、アンディ・サパースタイン両氏、および投資運用責任者のダニエル・シムコウィッツ氏が有力候補とされている。
ゴーマン氏は19日、CEOを退いた後は「一定の期間」、常勤会長職を務めると説明した。
「この経営構造により、モルガン・スタンレーの安定継続を確実なものにし、同時に新たなリーダーシップの下での長期にわたるエキサイティングな成長に向けた体制を整えることができる」と述べた。
「この経営構造により、モルガン・スタンレーの安定継続を確実なものにし、同時に新たなリーダーシップの下での長期にわたるエキサイティングな成長に向けた体制を整えることができる」と述べた。
なお、ゴーマン氏がモルガン・スタンレーでCEOを務めるのは今年で14年目で、在任中は大きな戦略転換を進め、特にEトレード・ファイナンシャルとイートン・バンスの買収は事業拡大に大きく貢献した。
これら2つの買収のほか、投資銀行とウェルスマネジメントの両事業を中心とした成長戦略により、過去10年間における同社株のパフォーマンスは同業の中でトップとなった。