大手米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は11日、パリでブルームバーグテレビジョンとのインタビューで
銀行セクター
に今年起きた波乱に終止符を打つべく規制当局は力を貸す時機だと指摘し、政策当局はすでに
間違った教訓
を得ようとしており「銀行にとってはさらに状況が悪くなるだろう。規制とルール、義務が増える方向だ」と警告した。
銀行セクター
に今年起きた波乱に終止符を打つべく規制当局は力を貸す時機だと指摘し、政策当局はすでに
間違った教訓
を得ようとしており「銀行にとってはさらに状況が悪くなるだろう。規制とルール、義務が増える方向だ」と警告した。
「ルールや義務、規制が行き過ぎると、こうしたコミュニティーバンクからは貸し出し担当者よりもコンプライアンス担当者の数が多いとの不満が聞かれるようになる」と続けた。
ダイモン氏は主要銀行トップの中で唯一、金融危機前から指揮を執り続けており、この約10年で最悪の業界混乱への対応で中心的な役割を果たしている。
また、「銀行危機を終わらせなくてはならない」と述べ、「米連邦預金保険公社(FDIC)や通貨監督庁(OCC)、米連邦準備制度理事会(FRB)など当局は状況改善のために必要なことは何でもするべきだ」と話した。
銀行は年1回のストレステストで「誤った安心感」を抱くより
潜在的なリスク
を幅広く検証するよう促されるべきだったと指摘した。
米利上げはFRB自身が予測したものではなく、銀行が足をすくわれたこともFRBには想定外だったという。
潜在的なリスク
を幅広く検証するよう促されるべきだったと指摘した。
米利上げはFRB自身が予測したものではなく、銀行が足をすくわれたこともFRBには想定外だったという。
監督当局は「驚いてばかりという状況にならないよう」、小規模銀行の財務状況をもっと把握する必要があると論じた。