米連邦準備制度理事会(FRB)の
ボウマン理事
はフランクフルトの欧州中央銀行(ECB)本部で12日に開かれるシンポジウムでの講演テキストで、「インフレが高止まりし、労働市場の需給が引き続きタイトな場合、十分景気抑制的な金融政策のスタンスを取るため、追加の金融引き締めが適切になる可能性が高いだろう」と述べた。
また、米物価圧力が弱まらず、労働市場に鈍化の兆候が見られない場合は金融当局として追加利上げを行い、しばらくの間高水準に据え置くことが必要になる可能性が高いとの見解を示したことになる。
ボウマン理事
はフランクフルトの欧州中央銀行(ECB)本部で12日に開かれるシンポジウムでの講演テキストで、「インフレが高止まりし、労働市場の需給が引き続きタイトな場合、十分景気抑制的な金融政策のスタンスを取るため、追加の金融引き締めが適切になる可能性が高いだろう」と述べた。
また、米物価圧力が弱まらず、労働市場に鈍化の兆候が見られない場合は金融当局として追加利上げを行い、しばらくの間高水準に据え置くことが必要になる可能性が高いとの見解を示したことになる。
さらに、「インフレを鈍化させ、持続的に力強い労働市場を下支えする状況を生み出すために、政策金利をしばらくの間、十分景気抑制的な水準に維持する必要があると予想する」と指摘した。
その上で、経済の見通しが不透明で政策措置は事前に設定されたコースにはないため、6月13、14両日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)会合前に公表されるデータを検討してから政策スタンスに関する立場を決めるつもりだと続けた。
また、「今後の利上げや、どの時点で十分景気抑制的な政策金利スタンスを達成したことになるかを検討する際に、インフレが減速傾向にあることを示す一貫性のある証拠」の兆候を探ると説明した。
米国では失業率が低下し、賃金の伸びが続く中、インフレは引き続き非常に高過ぎる水準にあり、コアインフレの指標も高止まりし続けている。
また、直近の消費者物価指数と雇用統計では「インフレの減速傾向を裏付ける一貫性のある証拠は得られていないといった状況にある。
また、直近の消費者物価指数と雇用統計では「インフレの減速傾向を裏付ける一貫性のある証拠は得られていないといった状況にある。
現在の政策スタンスについては「景気抑制的だが、インフレを減速させるのに十分な程度かどうかは依然はっきりしない」とコメントした。
FRBは4月28日、経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)の監督を検証する報告書を公表した。
同行破綻により監督の不備が露呈したと規制当局は指摘し、バーFRB副議長は米金融機関に対する要件の抜本的な見直しを求めた。
同行破綻により監督の不備が露呈したと規制当局は指摘し、バーFRB副議長は米金融機関に対する要件の抜本的な見直しを求めた。
ボウマン氏はこの問題について、第三者機関によるさらなる検証が必要だと指摘した。