モルガン・スタンレーで弱気論を唱えているストラテジストで昨年の機関投資家調査で第1位にランクされた
マイケル・ウィルソン氏
らはリセッション(景気後退)不安の中で米国株は悲観論者の多くが想定する以上の大きな下げに見舞われ、年間では金融危機以降で最大の下落率となる公算が大きいと予想した。
マイケル・ウィルソン氏
らはリセッション(景気後退)不安の中で米国株は悲観論者の多くが想定する以上の大きな下げに見舞われ、年間では金融危機以降で最大の下落率となる公算が大きいと予想した。
これまで米国株に長く弱気論を唱えているマイケル・ウィルソン氏は、経済成長見通しが全般的に悲観されている一方で、企業の利益見通しは依然として高過ぎ、株式のリスクプレミアムは金融危機直前以来の低さだと指摘した。
これは米S&P500種株価指数が市場の現在の想定をはるかに超えて落ち込む可能性があることを示唆しているという。
なお、市場ではリセッションが小幅にとどまり、同指数が3500から3600の水準に下落することが見込まれている。
弱気を後押ししている理由の一つは、インフレがピークを付ける際の影響がある。
物価上昇圧力がやや弱まった兆しが見られた先週
利上げ鈍化の期待
から米株式相場は上昇しているものの、同氏は、インフレがピークを付ければ追い風が吹くのは債券市場だと警告を発した。
「企業の利益率にとって、大きなマイナスでもある」とも指摘し、利益率は年内を通じて予想を下回り続けるとの見解を示した。
これは米S&P500種株価指数が市場の現在の想定をはるかに超えて落ち込む可能性があることを示唆しているという。
なお、市場ではリセッションが小幅にとどまり、同指数が3500から3600の水準に下落することが見込まれている。
弱気を後押ししている理由の一つは、インフレがピークを付ける際の影響がある。
物価上昇圧力がやや弱まった兆しが見られた先週
利上げ鈍化の期待
から米株式相場は上昇しているものの、同氏は、インフレがピークを付ければ追い風が吹くのは債券市場だと警告を発した。
「企業の利益率にとって、大きなマイナスでもある」とも指摘し、利益率は年内を通じて予想を下回り続けるとの見解を示した。
また、「市場のコンセンサスは方向としては正しいかもしれないが、程度を見誤っている」とウィルソン氏は述べ、S&P500種は現水準より約22%低い3000前後で底打ちする可能性があるとの見方を示した。
ウィルソン氏は企業の利益見通しが楽観的過ぎるとの見解は、ゴールドマン・サックス・グループでも企業の利益率が圧迫されると見込んでいる。
また、ビンキー・チャダ氏らドイツ銀行グループのストラテジストは米企業の今年通期の減益を予想するものの、第4四半期の決算発表時期は年末の売りや投資家のポジションの軽さが追い風となって株式相場は上昇する可能性があるとみており、やや異なる。
また、ビンキー・チャダ氏らドイツ銀行グループのストラテジストは米企業の今年通期の減益を予想するものの、第4四半期の決算発表時期は年末の売りや投資家のポジションの軽さが追い風となって株式相場は上昇する可能性があるとみており、やや異なる。