欧州連合(EU)加盟国は19日、天然ガス価格についてメガワット時当たり180ユーロ(約2万6000円)を上限とすることで合意した。
域内をリセッションへと追い込む恐れのあるエネルギー危機に対して、加盟国は介入を数カ月間にわたり議論していた。
域内をリセッションへと追い込む恐れのあるエネルギー危機に対して、加盟国は介入を数カ月間にわたり議論していた。
この「ガス相場調整メカニズム」は価格急変動を防ぐための一時的な措置で、来年2月15日から1年間適用され、これまでの論争に終止符を打った。
上限価格はEUの行政執行機関である欧州委員会が以前に提示した案を大幅に下回る。
上限価格はEUの行政執行機関である欧州委員会が以前に提示した案を大幅に下回る。
欧州委員会のシムソン委員(エネルギー担当)は記者会見で、欧州が支払うエネルギー価格の「戦争による上乗せ分を取り除くことを目的にしている」と説明した。
上限価格はガス価格がメガワット時当たり180ユーロを上回るだけでなく、世界の液化天然ガス(LNG)との価格差が35ユーロを超えたうえ、この価格差が3日間続くことが発動の条件という。
いったん発動されれば、少なくとも20営業日は継続される。
いったん発動されれば、少なくとも20営業日は継続される。