ブラックロック 上級幹部職の人事刷新し、新たな部門も立ち上げ

　世界最大の資産運用会社で米国のブラックロックは上級幹部職を一新し監督責任者だった人材を幅広いグローバルな役職に昇進させた。
　このほか、新たな部門を創設した。

　これまでも主要人事を定期的に刷新してきたブラックロックでは、今回の変更について14日にスタッフ向けの文書で発表した。

　ブルームバーグ・ニュースが確認した報道した同文書によると、投資監督責任者だったサンディ・ボス氏をグローバル顧客事業の最高執行責任者（ＣＯＯ）に起用したと伝えた。
　この事業は今年設置され、マーク・ウィードマン氏が率いている。

　また、人事責任者を務めていたマニシュ・メタ氏をトップとする新たな部門の立ち上げも進めていて、ブラックロック・グローバル・マーケッツ・グループを統括し、同社とウォール街との関係に絡むトレーディングや融資などの機能を監督すると伝えた。
　メタ氏は元人事責任者が社内恋愛に関する会社規則に違反して解雇され、人事部門が危機に陥っていたときに後任として責任者に就いていた。

　ラリー・フィンク最高経営責任者（ＣＥＯ）とロブ・カピト社長は同文書で「この日、および10月に発表された行動は顧客との関係深化、投資プラットフォームのさらなる強化、ブラックロックの次世代リーダー促進につながる」と説明した。