来年の株式相場は２桁台前半の上昇？

　インフレがピークを過ぎ、米連邦準備制度が近く論調を変え始めるとの最近の楽観を背景に、ブルームバーグ・ニュースがブラックロックやゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント、アムンディなど134の大手機関投資家を対象に実施した調査では回答者の71％が来年の株価上昇を予想した。
　なお、下落予想は19％だった。上昇を見込む回答者は平均で10％のリターンを予測した。

　調査結果からは機関投資家が想定する23年のテーマや障害もうかがうことができる。
　今年はインフレとウクライナの戦争、タカ派の中央銀行が株式投資のリターンを悪化させた。

　ただ、株式市場はインフレの高止まりや深刻なリセッション（景気後退）によって再び失速する可能性もある。
　それぞれについて回答者の48％と45％が最大の懸念材料に挙げた。

　また、回答の多くは年後半の株価上昇を見込んでおり、前半には一段安となることがあり得る。