「慎重さをやや強める必要がある」 GSのソロモンＣＥＯ

　米国金融機関大手ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモン最高経営責任者（ＣＥＯ）は６日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、経済に関して「困難な時期が待ち受けていると考えておかなければならない」と暗い見通しを示し、「資金源のほか、組織の規模や活動範囲に関して慎重さをやや強める必要がある」と続けた。
　
　また、　「今年の事業のパフォーマンスを見れば、2021年が例外的な一年だったと考えるのは意外ではないだろう」とし、「2022年は違う。よって報酬が下がるのは自然なことだ」としてボーナス減額や人員削減が実施する可能性もあると述べた。

　ゴールドマンが既に取り組んでいるコストに対する意識向上や人員採用ペースの減速を意味し得ると説明した。
　ソロモン氏は「一部事業の縮小という形になる可能性もある」と語った。

　ゴールドマンの事業分野は経済と密接な関連がある。
　
　同行は拡大ペースの鈍化を予想しており、ソロモン氏は、特に景気のソフトランディング（軟着陸）は全く保証されていないことから、ゴールドマンはいくつか厳しい決断を下さざるを得なくなるとの見通しを示した。
　
　また、米経済については、2023年にリセッションに陥る可能性があると同氏は予想した一方でゴールドマンのエコノミストからは、米国はリセッションをなお回避し得るとみている状況だ。