米ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト
ヤン・ハッチウス氏
は顧客向けリポートで、「潜在成長率は下回るもののプラスを維持した成長への移行は既に見られており、その状態は長続きするように見受けられる」と指摘した。
米金融当局の積極的な引き締め策と地政学的な不確実性にもかかわらず、米経済にはなおリセッション回避に向けた「非常に妥当と考えられる」道筋が残されているとの見方だがウォール街で広く捉えられている認識と異なる。
金融市場では、金融当局が物価圧力の沈静化という目的を達成するにはリセッションが必要になると考えるエコノミストが増えているのが現状。
ブルームバーグが10月に実施したエコノミスト調査によれば、景気が向こう12カ月に低迷期に入る確率は60%で、9月時点での50%から上昇した。
これは半年前との比較では、確率は2倍に高まっているもの。
ただ、ゴールドマンは米経済が向こう12カ月に下降期に入る確率を35%で維持した。
この確率はウォール街のコンセンサス予想を大きく下回る水準。
リセッション回避に向けた動きとしては、経済活動の減速、名目賃金の伸び鈍化、インフレ緩和、労働市場のバランス改善が含まれる。
米国はリセッションを回避できるかもしれないとみているゴールドマンだが、ハッチウス氏は、ユーロ圏では10−12月(第4四半期)にリセッションが始まると予想したほか、英国では既に7−9月(第3四半期)に景気後退に陥った可能性が高いと指摘しており景気後退を免れないとの見方だ。
posted by まねきねこ at 05:00| 愛知 |
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