イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト
ヒュー・ピル氏
は8日、英国でのここ数週間の市場混乱がインフレ期待を幾分不安定化させたとし、中銀はインフレ加速予想を抑え込むよう取り組んでいると述べた。
ヒュー・ピル氏
は8日、英国でのここ数週間の市場混乱がインフレ期待を幾分不安定化させたとし、中銀はインフレ加速予想を抑え込むよう取り組んでいると述べた。
同氏はロンドンで開催されたUBS主催のパネル討論会で、「われわれが最も懸念しているのは、この自己増殖的なインフレが持続するかどうかだ」と語った。
発言はトラス前首相が提案した財政措置に対する中銀の懸念を浮き彫りにしている。
トラス氏は辞任し政策案は撤回されたものの、ピル氏は中銀当局者らには財政政策が経済に及ぼす影響について「さらに消化すべきことがある」と明らかにし、17日発表の財政計画を注視すると述べた。
トラス氏は辞任し政策案は撤回されたものの、ピル氏は中銀当局者らには財政政策が経済に及ぼす影響について「さらに消化すべきことがある」と明らかにし、17日発表の財政計画を注視すると述べた。
政策金利は過去1年に8回引き上げられ14年ぶり高水準の3%に達した。
同氏はさらに上昇する可能性を指摘したうえ、どこまで引き上げる必要があるかを中銀は検討中だと説明した。
「幾らかのことはしたが、まだすることがあると思う。ある時点で、どの金利水準が適切かを考えなければならない」と続けた。
同氏はさらに上昇する可能性を指摘したうえ、どこまで引き上げる必要があるかを中銀は検討中だと説明した。
「幾らかのことはしたが、まだすることがあると思う。ある時点で、どの金利水準が適切かを考えなければならない」と続けた。
また、利上げの「前倒し」がインフレ期待の抑制に大きなインパクトを与えるとの考えに対し「懐疑的」な見方をしているとも話した。