バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは投資家が米国株からの資金引き揚げを急いでいると指摘した。
多数のリスクがある中、景気下降の可能性が高まっていることが背景にある。
多数のリスクがある中、景気下降の可能性が高まっていることが背景にある。
同行が引用したEPFRグローバルのデータによると、米国の株式ファンドからは7日までの1週間に109億ドル(約1兆5000億円)が流出した。
この流出額は過去11週間で最大規模となる。
特にテクノロジー株からの引き揚げが目立ち、18億ドルが流出した。
世界の株式ファンドからは145億ドルが流出した。
一方で、米国債など国債には61億ドルが流入した。
株式は債券に比べると持ちこたえているが月間ベースでは過去半年にわたって株式への資金純流入はみられていない。
「債券はインフレを嫌い、株式はリセッションを嫌う」とし、リスクセンチメントは「悲惨な状況」だと続けた。
この流出額は過去11週間で最大規模となる。
特にテクノロジー株からの引き揚げが目立ち、18億ドルが流出した。
世界の株式ファンドからは145億ドルが流出した。
一方で、米国債など国債には61億ドルが流入した。
株式は債券に比べると持ちこたえているが月間ベースでは過去半年にわたって株式への資金純流入はみられていない。
「債券はインフレを嫌い、株式はリセッションを嫌う」とし、リスクセンチメントは「悲惨な状況」だと続けた。
マイケル・ハートネット氏率いるストラテジストは投資家の株離れの要因について、インフレ高進やウクライナでの戦争、金利上昇を挙げた。
こうした動きはボラティリティーやクレジットイベントを誘発しているとし、ドイツ2年債をスワップ市場でヘッジするために投資家が支払う金利が2008年6月のデータ集計開始以来の最高に達していることを例に挙げた。
こうした動きはボラティリティーやクレジットイベントを誘発しているとし、ドイツ2年債をスワップ市場でヘッジするために投資家が支払う金利が2008年6月のデータ集計開始以来の最高に達していることを例に挙げた。
また、米金融当局者らは今週もタカ派的な見解をあらためて表明しており、金融引き締めがリセッション(景気後退)を招くという投資家の懸念は和らいでいない。
ただ、バリュエーションの低下を追い風に、S&P500種株価指数は週間ベースで4週ぶりの上昇となる見通し。
ただ、バリュエーションの低下を追い風に、S&P500種株価指数は週間ベースで4週ぶりの上昇となる見通し。