7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で前例のない1ポイントの政策金利引き上げが決定するとの観測は、当局者2人の発言とインフレ期待の低下を示す経済統計によって後退した。
アトランタ地区連銀のボスティック総裁が15日、超大幅な利上げに消極的な姿勢を示し、別の発言機会では、セントルイス地区連銀のブラード総裁が15日にバーチャルイベントに出席し、FOMCは年末までに政策金利を3.5%ではなく、3.75−4%のレンジに引き上げる必要があるとの見方を示した。
これは合計で約2.25ポイントの追加利上げを示唆する事になり、消費者の心理とは異なる。
ただ、年内残りの会合で決める利上げ幅については、「それは最善の戦略は何かを考えた上で判断していかなくてはならないことだ」と述べ、今月のFOMCに言及するのを控えた。
なお、ブラード総裁は前日に日本経済新聞とのインタビューで、6月の消費者物価指数(CPI)が非常に高い数字となったものの依然75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを支持する考えを示していた。
2人の総裁が発言してから間もなく発表されたミシガン大学消費者マインド指数の統計で
消費者の長期インフレ期待
が7月初旬に予想以上に低下したことが明らかになった。
金利先物市場が現時点で織り込んでいる7月1ポイントの利上げ確率は約6分の1で、0.75ポイントの利上げは確実として織り込まれている。
posted by まねきねこ at 06:00| 愛知 ☁|
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