中国の金融規制当局は、フィンテック企業アント・グループの新規株式公開(IPO)計画を復活させる可能性について初期段階の協議を開始した。
この事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
アントのIPOは約2年前に中国政府の企業統治強化から規制当局によって中止に追い込まれていた。
計画復活となればテクノロジー業界に対する当局の締め付けが緩和に向かう明らかな兆しを示すことになりそうだが、中国の政治闘争の影響ない常に晒されていることを意識する必要がある。
非公表の情報だとして匿名を条件にメディアの取材で語った関係者によると、中国証券監督管理委員会(証監会)はアントのIPO計画を再評価するチームを発足させたという。
この事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
アントのIPOは約2年前に中国政府の企業統治強化から規制当局によって中止に追い込まれていた。
計画復活となればテクノロジー業界に対する当局の締め付けが緩和に向かう明らかな兆しを示すことになりそうだが、中国の政治闘争の影響ない常に晒されていることを意識する必要がある。
非公表の情報だとして匿名を条件にメディアの取材で語った関係者によると、中国証券監督管理委員会(証監会)はアントのIPO計画を再評価するチームを発足させたという。
また、アントに待望されていた免許を交付する最終段階に近づいていると、この関係者らは述べた。
この免許でアントはIPO実施への道筋が開かれる。
このほか、銀行に近い形での規制が適用されることになるという。
これに対し証監会は発表文で、アントのIPO復活について再検討や調査を行っていることはないと表明した。
ただ、適格なプラットフォーム企業の国外上場は支援すると説明した。
ただ、適格なプラットフォーム企業の国外上場は支援すると説明した。
米国時間9日早朝の時間外取引で、アントの発行済み株式の約3分の1を保有するアリババグループの株価は一時7%上昇したが、当局の否定を受けて5%安と下落に転じた。
ひとこと
反共産党政権の発言があったアリババの経営者が数ヶ月間身柄を拘束され行方不明になったことからも、中国政府の権益確保には手段を選ばない対応を行う可能性は常に存在している現実を囚獄進出の企業は肝に銘じるべきだろう。